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猫 「地下鉄にのって」(1972年) [買いなおしたCD]

先日、何年かぶりに友人に会うために東京に行った。
東京駅から丸の内線に乗って、新宿まで。
これは、「地下鉄にのって」の歌詞のまんまだよな、と思いながら、乗っていた。

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その頃はフォーク・ブームの真っ最中。吉田拓郎は圧倒的な存在で、「猫」というグループは吉田拓郎のご威光で、曲を出している感じがあった。
初期の吉田拓郎は、メッセージ性のある唄(あくまでも、それっぽいという意味で「性」。具体的なアジテーションは少なかった。また、当時は、「うた」にこの字をあてることが多かった)を歌っていたが、やがてそのメッセージ性を薄めていく。そうなると、昔からのファンが拓郎は堕落したなどと批判したりしていた。
そういった雰囲気の中で、メッセージ性のない歌を、自分では歌わず、自分のバックバンドだった「猫」に歌わせたのかもしれない。

と、当時はそんなふうに理解しているつもりだった。

が、何十年ぶりかでCDを買って、聴きなおしてみると、この「地下鉄にのって」という歌は、声高に主張はしていないけれど、あの時代の雰囲気をしっかりつかみ、主張している。
当時は、私もガキ過ぎて、まったく理解していなかった(そもそも丸の内線に乗ったこともなかったし)。

地下鉄に乗った恋人たちの、他愛ない会話のような歌詞は、後半で、次のようになる。

ねえ君 もうおりてしまおう
だからさ 次の駅でさ
次の駅にとまったら
何かを始めるように
そこから歩いてみよう
次でおりるよ
君ももちろんおりるんだよね
でも君はそのまま行ってもいいよ

その当時は、「おりる」生き方をしよう、というメッセージが確かにあった。

私は、結局、「おりなかった」んだと思った。
今、こうして丸の内線に乗り、もうすぐ、終点に着く。

で、

そんな思いにふけりながら、新宿に着き、友人と末広亭に行った。
いろんな芸人が入れ替わり立ち代りで、いろんなだし物で楽しませてくれたのだが、
中に、代演だったため、パンフに名前が載ってないし、私も名前を忘れてしまったが、ちょっと変わった物まねがあった。
1970年前後のフォーク全盛期の話題を、かなり詳細に、淡々と説明しながら、オールナイトニッポンのテーマを口ずさんだり、拓郎の「旅の宿」をまねしたりしていた。
私の世代(団塊世代の後の世代)には、つきささる話だけれど、この末広亭の客層では・・・、やっぱり、あんまりうけなかった。

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